ここで茶人の好みが日本の陶磁史に決定的な役割を果たすことになる。
もし茶人の存在がなければ、中国磁器を模倣しそこなったこれらの日本陶器は、出来の悪い
雑器として歴史の風塵に消えたのかもしれない。そうなると日本の製陶も単なる中国陶磁の
物真似に終わったかもしれない。
しかし、足利将軍家の茶人と異なる点一群の茶人がいたのである。彼らは煌びやかに輝く
天目茶碗、潤沢な光沢を放つ青磁茶碗より、この出来の悪い雑器を好んだ。村田珠光、
武野紹鴎、そして千利休である。
言い換えれば、無瑕の中国磁器を好む足利将軍家系譜の茶人と異なる、珠光系譜の茶人が
いたからこそ、日本の製陶は独自の展開を成し遂げたのである。
独自の展開とは、 志野、黄瀬戸、瀬戸黒、織部焼などの茶陶の誕生である。
すなわち、中国磁器を模倣しそこなった「不良品」から、茶人は「日本的」な陶器を創り出した。
日本陶磁と中国陶磁の大きな違いがここから生じ、中国陶磁の借用から新たな創造が生まれたのである。
　　　　　　　　　　（中国と茶碗と日本と　　彭　丹　　2012年）
　　　　　　——　やきものに関する記述のある著作を紹介しています　——
JIROBE POTTERY STUDIO
6月18日
Latest Update：Jun 8, 2025　 Access Count After Update　


古曽部陶芸倶楽部／KOPOC
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　　　　　2025年 　　 7月5日（土）、 19日（土）

　　　■　作陶枠
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　　　　　第２時間帯／クラス2（13：00-16：30）正会員枠4、空１

　　　■　これからの焼成予定（遅延することがあります）
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　　　　　還元炎焼成：2025年7月上旬
　　　　　酸化焼成：2025年7月上旬
　　　　　　　　　（参考）還元炎焼成と酸化焼成について

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　　　　　土曜午前クラス（9:30〜12:00）定員枠4　開催予定日
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　　　■　6月の一日体験陶芸　募集中~クリック
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